顔色を伺うのがとてつもなく得意というお話

 私は昔から、顔色を伺うのが得意でした。

《顔色を伺う》なんて、得意と胸張って言えることではありませんが、

恐らく人よりできるんだろうと自覚があります。

相手の顔色を伺い、「今、適切な言葉かけは何か」を感じ取り、「適切なタイミング」で声をかける。

 これは、自然と出来てしまうときもあるし、考えてやるときもあります。

どっちにしても、結果的に上手くいくことが多く、相手と信頼関係を築けたり、

気に入ってもらえることも多くありました。

 しかし、これが「苦手な上司、先輩」になると途端に出来なくなるんです。

出来ないというのは「相手の顔色を伺いすぎて、怖くて声をかけられず、結果、自分を責めたり

相手に怒られてしまう」ということです。

得意なはずなのに、相手が変わると途端にできなくなる。

本当にこの能力には困っていました。

相手の挨拶、声のトーンで瞬時に理解

 一度目は、上司。

その上司は、周りからとても慕われていましたが、私はなぜか怖かったのです。

その上司の、話す時の声のトーンや間合いが、どうしても気になってしまい、

私はいつも怯えて、なかなか話しかけることができませんでした。

そんな私の感情がバレてしまっていたのか「その態度、もっと考えた方がいい」とご指摘を

受けたこともあります。

結局、その上司への苦手意識は変わらないまま、その職場を離れることになりました。

二度目は、女性の先輩でした。

その先輩は朝の挨拶で、その日の気分の上がり下がりが分かる人でした。

ご機嫌な時は、笑顔で挨拶をするのですが、あまり機嫌がよろしくないときは無言で

事務所に入ってきて席に座ります。

 当時の私は、その態度が怖くて怖くて仕方がありませんでした。

先輩の無言の態度を見ると色々考えてしまうのです。

《私、昨日何かしたっけ??》

《私の態度が何か良くなかったから先輩は機嫌悪いのかも》と、

先輩の機嫌の悪さを、全て自分に繋げて考えてしまうのです。

一度他の先輩に相談したことがあったのですが、(私には珍しく、困りごとを相談できる職場でした)

「あんなの気にしなかったらいいんだよ」と笑って言われてしまい、ビックリしたことがありました。

《え?!あんなにも態度に出てるものを気にしないようにできるの?!》と思ったのを覚えています。

《人が気にしないようなこと》を私は《どうしても気になってしまう》

こんなにも感覚が違うのかと驚きました。

得意でもあるけれども、自分を苦しめることもある

 HSS型HSPは相手の顔色を伺うのがとても上手なようです。

でも、それが結果的に、自分を苦しめてしまう時もあるのだと、今なら理解できます。

そして私の場合、この能力を発揮したり、逆に自分を苦しめる場所は

「職場」だと思います。

 現在、専業主婦をしているのですが、今後働く時には、この能力はどのように発揮されるのか・・・

今は楽しみより、不安の方が高い気がします。

 でも、HSS型HSPを知って、自己分析をしていく中で気づいたことがあります。

それは、

《私は、人の顔色がどうしても気になってしまう》ということ、そして

《相手の表情が悪いと(私が感じたら)私の心が、とても怖くて怯えていること》

でした。

 今までは《なぜか怖い、気になる》だけの感覚でしたが

《そうだよね。怖くて怖くてたまらないんだね》と自分自身に伝えるように

していこうと思いました。

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