自分はセンスがないと思っているお話

 夫が近々誕生日なので、誕生日プレゼントを考える時期になりました。

私は《プレゼントを考える》ということがとても苦手です。

本当は、相手から欲しいものを教えてもらい、それをそのまま渡したいと常に思っています。

しかしそれは、この世界では「相手への敬意を感じられない行為」だし「非常識ではないかも

しれないが、あまり推奨されないやり方」だと分かっているので、毎回なんとか必死に考えて、

「変なプレゼントって思われてないかな」とドキドキしながら相手に渡しています。

悩んで選んだプレゼントに微妙な反応

 プレゼントを考えるのがなぜ苦手なのかを考えると、私はいつからか

《自分はセンスが悪いので、自分が良いと思ったものを渡しても笑われるかも》

という意識があるからだと思います。

 なぜ、そう思うのか。

私は10代の頃から、誰かの誕生日やお祝い事があるときは、自分でプレゼントを考えて

渡す機会が何度かありました。

その中で、渡した相手から「えーーーこれーー??笑」みたいな反応をされることも多々ありました。

毎回ではないし、相手も「仲の良い友人だからこそ」そんな反応をしているのだと思います。

 しかしこんな時、人の反応やちょっとした仕草を見落とさない、HSS型HSPの特性がしっかりと

作動してしまい、更にはその反応、仕草に自分の心が反応してしまいます。

そして、そんな反応をされる度に落ち込んでしまうのです。

《ああ・・・結構悩んで選んだつもりなんだけど、変だったかな》みたいな事、よくありました。

この経験をしていくことで《誰かにプレゼントを渡す》という行為が苦手になってしまいました。

自分が心から欲しいと思ったモノを、笑われてしまう

 また、私が大学生の頃、自分が心から《欲しい!!》と思った財布に出会いました。

同世代の友人はみんな有名ブランドの財布を持っていた時に、私はブランド物ではなく、

家の近くにあるショッピングセンターに置いてある、しかも値段も1万円程度の財布を

とても気に入り、好きになりました。

《可愛いから欲しい》気持ちと《これ買ったら「ダサい」って思われるかな》の気持ちを

何度も行き来し、買えずに過ごしていました。

そのショッピングセンターに行く度に、その財布を見に行き、

一緒に行っている母からも「もう買っちゃったら??笑」と飽きられていました。

 数ヶ月悩んで、《やっぱどうしても欲しい!》と思い、とうとうその財布を買いました。

《心から好きだと思ったモノを持つ》ことはなんて幸せなことなんだ!!

そんなことを思いながら、学校に向かいました。

 しかし、友人たちの反応は微妙な反応ばかりでした。

「えっ?!なにこの財布?!なんでこんなん買ったの??」

「ブランドの財布の方が可愛くない??」と、言われてしまいました。

もちろん、可愛いと言ってくれる人もいますが、《相手からの批判的な反応》をされることは

私にとってはとてつもない大きな衝撃になってしまいます。

幸せな気持ちを感じていたはずなのに、そんな気持ちはどっかにいってしまいました。

その上《私が心から欲しいと思ったモノはやっぱりダサいものなんだ》とインプットされました。

 結局、しばらく使っていましたが、《こんなものを持っていたら恥ずかしい》と思うようになり

いつからか、持たなくなってしまいました。

 

そっか、私ってセンスがないんだ。

 そこから学んだことは《私ってセンスがない人間なんだ》ということでした。

なので、《私のようなセンスがない人間が選んだプレゼントなんて大したことはない》

と思っているし、むしろ《欲しいものを相手から伝えてくれた方が、効率がいいじゃないか》

くらいに思っています。

そんな感じなので、いつまで経ってもプレゼントを選ぶことに消極的になってしまいます。

そして、自信がないから、自分で考えることも諦めてしまっていました。

センスは向上するのか

しかし、最近素敵な本を読んで少しずつ考え方が変わってきました。

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こちらの本には「センスは感覚ではなく、知識として学ぶもので、後天的にセンスを良くすることも

できる」と書いてありました(私なりの解釈です)

 そっか、私は《センスが悪い》と思って、考えることや学ぶことを放棄していたけれど、

自分でやれることはあるんだと気づきました。これは自分にとっては大きな発見でした。

 そして、自分自身にも伝えていることがあります。

《人に笑われてしまって、ショックって思ったんだね》

《センスがないことで自分の事を恥ずかしいと思っているんだね》

自分が落ち込んだこと、その時の感情をしっかり感じて、自分に伝える。

そうやって《そっか。だから私、こんなにも夫の誕生日プレゼントを考えるのが苦痛なんだ》

と自覚しました。

毎年、この時期になると心のどこかに考えてしまうこのイベント、今年も無難に終われるように

もう少し頑張ろうと思います。

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