最近、ミステリー小説を二冊読みました。
ミステリー小説を読むのは10年以上ぶりでした。
私自身、ミステリー小説は好きです。
それなのに読めなかった。
今まで、その事を深く考えなかったのですが、最近になって「なぜ私は読めないのか」を
じっくり考える機会がありました。
すると、昔の私を思い出しました。
昔の私が、読んだ後、深く衝撃を受けて「もう、こんな衝撃を受けたくない」と感じて
読むのをやめたことに気がつきました。
面白かった小説
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長江俊和さんの作品は今回、初めて読みました。
細かい描写で、文章の書き方がとても素敵で、内容に見事に引き込まれました。
そして、湊かなえさん。
この方の作品は、10年以上前から知っており、その時は違う作品を読みました。
内容がとても面白くて、一気に最後まで読みました。
読んだときの身体に伝わった衝撃
湊かなえさんの作品は、小説だけでなく映画化もされており、その度に
気になっていました。
新作が出る度に本のあらすじを確認したり、映画の予告を観たりしました。
しかし、そこから先、本を読んだり、映画を観ることはありませんでした。
常に「観たい」という気持ちと「観るのが怖い」の気持ち両方があり、
結局「観ない」という選択をしていました。
いつからか「湊さんの作品は、自分が元気なときに観よう」と思うようになり、
元気な時がきても、怖くて「今はまだ元気じゃないのかも」なんて言い訳をして、
結局10年以上読めずにいました。
なぜ、こんなにも興味があるのに読めないのか。
自分なりに考えた時に、過去の私が、湊かなえさんの小説を読んでいる場面を思い出しました。
面白くて、読むのに没頭して一気に読み進めていました。
そして、最後の最後に、自分が思ってもいない展開が待っていました。
その時、過去の私はとてもビックリしていました。
「え?!こんな展開なの?!」
詳しくは覚えていませんが、その時の私はビックリしすぎて、身体は固まったような気がします。
同時に、「ビックリした自分」にもびっくりしていました。
身体が固まって動けなくなった自分。
「なんで身体がこうなるの??
だって、私以外の人は小説を読んだだけでこんなにもビックリしたり、身体が固まったり
しないはず。
なんで私は、こんな風になってしまうの??」
小説の内容の驚きとともに、自分に対しても驚き、うんざりして、
だんだん怖くなってしまいました。そこから、
「湊かなえさんの作品は怖い」そして
「私は、ミステリー小説を見ると身体が固まってしまう。そんな自分が嫌いだし、
そんな自分を見るのが怖い」
そう思ってしまい、
「本当は好き」なのに「怖い」が勝ってしまう状況に陥りました。
結果、10年以上の月日が流れてしまったんだと、気づきました。
過去の感情を認める。そして行動が変わる
10年以上経って、やってそんなことが分かりました。
好きなのに観られないなんて、なんて時間を無駄にしたんだろうと思いましたが、
同時に、そうすることで、過去の私が「自分を守っていた」のかなとも感じました。
そうやって、あの身体の感覚を感じないように必死に、避けて、観ないようにして
自分が怖くないように、あの衝撃を二度と受けないようにとしたんだと思います。
「そっか。私、やっぱり湊かなえさんの作品は好きなんだね」
「でも、観ると身体が固まってしまうし、そんな自分にも驚いてうんざりするんだね」
そう、身体に伝えてみました。
すると、身体は私の声が届いたのか、とてもとても安心したような、身体が緩んでいき、
心が熱くなりました。
そこから、私の行動が少しずつ変わり始めました。
今まで、湊かなえさんの小説を手に取り、あらすじを確認するだけでしたが、
ついに図書館で借りることができました。
借りるときも不安はありましたが、「見られなかったら、そのまま返せば良い」
そう思い、無事家に持って帰ることが出来ました。
夫からも「いつも怖い怖い言って見ないのに、今回借りてきたんだ」なんて言われ、
少し自分が前進したような気がしました。
しかし、読むまでは時間がかかりました。
自分の目に入る所には置いており、気にはなっていましたが、一週間くらい読めませんでした。
「今回は読まずに返そう」とも思いましたが、
「とりあえず最初の数ページだけでも読んでみようかな。最初の方だけなら
そんな怖い感覚には陥らないだろうし」と自分を説得するような感じで、
ページを開きました。
そこからは、一気に読んでいました。
元々、好きな人の作品なので、当たり前といえば当たり前ですが、
こんな自分になるなんて予想しておらずビックリしました。
昔の私が蘇ったような、そんな感じもありました。
読み終わった後、案の定、感情が揺さぶられていました。
作品に対しての衝撃、それを超える面白さ。
そして、自分自身に対して。
作品を読んで、衝撃でまた身体が固まってしまったような感じでした。
「ああ。この感じ、そうだよね。固まっちゃうよね。」
「面白いけど怖いんだよね」
「怖さを感じてしまう自分に対してもビックリしたよね」
そう自分伝えると、身体の力がすっと抜けました。
そして、その時に思ったのが
「また湊さんの作品、読みたいな」でした。
以前の私なら読むことが怖くて避けていたけども、
「読んでも、もう大丈夫」そう思えるようになりました。
こんな感覚、とても久しぶりで、嬉しい気持ちもありますが、同時に
過去の私が受けた衝撃や恐怖心、そして、そこから辛い経験をしないようにと頑張ってきた
もう一人の自分がいたんだと改めて感じた瞬間でもありました。
今は、失われた10年を取り戻すように、様々な作品を読んでいます。
「もう大丈夫」こう思えたのは、私の過去を克服できた証拠で、
私の財産になったような気がします。
「ミステリー小説が読めるようになった」ただそれだけですが、私にとっては
一つ一つ、感情の整理をしてやっとできるようになった事でした。
改めて、「HSS型HSPには、自分の本当の感情を知る」ことが大事だと
理解出来た出来事でした。
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