私は慣れていない環境にとても弱い。
慣れない場所に行くこともそうだけど、初めてのコトにも弱い。
「慣れていない場所」+「初めてのコト」があると、もうドキドキして仕方ない。
4月に入り、初めて勤務先に行った時の私はとてもひどかった。
「慣れていない場所」で「初めましての方々とお話をする」という状況。
まっっったくうまく話せなかったし、ドキドキしすぎてめちゃくちゃ疲れた。
(もちろん大丈夫ですよ的な雰囲気は出すけれども)家に帰ると
一人反省会が大盛り上がりしていた。
夫にも「よくそんなに自分にダメ出しできるね。笑」
なんて言われてしまう。
そうだ。私は「慣れていない場所」で「初めてのコト」をすると、セットで
一人反省会をするから余計苦手と感じているんだとも新しい気づきもあった。
こんな私に似てしまったのか、我が子もそんな傾向があった。
「慣れていない場所」「初めてのコト」に不安を感じやすい。
私と同じように感じている。
≪私のいやなところが遺伝しちゃったのか≫と、なんとなく申し訳なく感じてしまう。
そして、自分のこと以上に心配になっちゃう。
今回、私が約6年ぶりに働くことになり、子どもたちには初めて幼稚園の預かり保育を
経験してもらうことになった。
最初、長男は「行きたくない」から始まった。
そうだよねぇ。行きたくないよね。
息子の気持ちが手に取るように分かるからこそ、ごめんねという気持ちと、
それでも頑張っていってほしいという気持ちの両方を思ってしまう。
数日経つと、息子も仕方のないことだと理解したのか「行きたくない」とは言わなくなったが、
預かり保育の日が近づいてくると、不安そうな表情、態度が出始めてきた。
≪こんな顔をさせてまで働いていいのか≫という罪悪感。
一方で≪なんでうちの子は他の子のように楽しめないんだろう≫という
(自分のことを差し置いて)親としての願望も湧いてくる。
そんな感情を一つひとつ整理しながら、今できることを考える。
幼稚園でいろんな先生に声をかけ、息子が初めて預かり保育を利用すること、そのことに関して
少し不安を感じていることなどを伝え、
「最初だけでいいので、様子みて声かけていただけませんか」とお願いする。
幼稚園の先生がたも「わかりました!」と笑顔で対応してくれる。
いざ預かり保育当日。
仕事を終えてすぐに迎えに行く。
子どもの表情から、不安よりも楽しそうな雰囲気を感じる。
先生がたから「〇〇くん、最初は泣いちゃったけど、すぐ泣き止んで遊んでいましたよ」
「折り紙一緒にやりました。楽しそうにしてましたよ」と報告をいただく。
先生がたの保育に心から感謝。
息子のために時間と労力を割いてくれて本当にありがたい。
家に帰ると息子もご機嫌。
「今日、預かり保育の時間にこんなことしたよ」
「今度の預かり保育、楽しみ」
そんな言葉を聞けて、一安心。そして、
「息子も頑張ったな~」と感じる。
ほかの子どもなら簡単に乗り越えられることかもしれないけれども、
息子にとっては一大事だったと思う。
そんな息子にやきもきした思いもあったが、今は素直に頑張ったと思うし、
そんな息子を誇らしく感じる。
これは、幼稚園だからできたことだし、これからは周りを頼らず
一人で対応しなければいけない。
それでも、今は「不安なことだけどやってみる。そしてその不安を乗り越える」
という経験ができただけで良かったと思う。
自分自身の不安と息子の不安を両方感じ、一緒に乗り越えた4月上旬だった。
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